あどせんす!

2010年1月22日金曜日

「torne」への反響の大きさが示唆するもの

「torne」への反響の大きさが示唆するもの

SCEが3月に発売するPS3専用地上デジタルレコーダーキット“torne”に大きな注目が集まっている。当サイトでも昨日、詳細記事を含めて2本のレポートを掲載したが、いずれも非常に高いアクセスを記録した。
「torne」

レコーダーとして見た場合、torneの機能は「貧弱」といって間違いない。地上デジタル放送しか受信できないので、BSやCSを録画することはできな い。シングルチューナーなので2番組同時録画は当然ながら不可能だし、しかも録画できるのはDRモードのみ。大容量の外付けHDDの価格が下がっていると は言え、AVCでの録画に慣れたユーザーが、気になる番組を手当たり次第に録画すれば、すぐに容量を圧迫してしまうだろう。

たとえば5倍のAVCモードで500GBのレコーダーで録画するのと同数の番組をtorneで録ろうとすれば、2TB以上のUSB接続HDDが別途必要になる。価格比較サイトで安価なものを探したとしても、2万円程度以上の追加出費がかかることになる。

録画ファンからすると、たとえば同じソニーのレコーダーの「おまかせ・まる録」のような自動録画機能が無いのも気になる点だろう。さらに録画した番組を編集できない、チャプターも打てない、光ディスクに書き出せないなど、「できないこと」を列挙すればきりがないほどだ。

こういった機能面での制約が大きいにも関わらず、torneへの称賛の声が後を絶たないのはなぜだろうか。

9,980円という価格設定は、それほど大きな理由ではないはずだ。前述したように、torneで十分な録画時間を確保するには大容量の外付けHDDを購 入せざるを得ず、本体と合わせて3万円以上の出費が必要になる。それに対して、ソニーのBDレコーダーのエントリーモデルは、価格比較サイトでは5万円強 で購入できる。torneでは不可能なBS/CSの録画ができることはもちろん、充実した録画・編集機能を備え、ビデオカメラやデジカメとの連携機能も充 実。当然だがBD/DVDへの書き込みも行える。

ネット上での反響を見る限り、ユーザーが最も注目し、称賛しているのは、torneの超高速で動作するGUIだ。特にEPGの検索やスクロール、拡大/縮 小表示の俊敏さに感嘆したという意見が多く、「今使っているレコーダーからtorneに乗り換えても良いかな」などという書き込みも見られる。裏返して考 えてみると、それだけ、これまでのレコーダーやテレビのEPG表示やGUIの操作スピードに不満を持っている人が多かったと言うことだろう。

数年前のモデルに比べたらかなり改善しているとは言え、いまだに最新テレビ/レコーダーのEPGをスクロール表示すると、その“もっさり感”に脱力するこ とが多い。表示速度が速ければ速いほど良いとは思わないが、少なくとも使う人にストレスを感じさせない程度のスピードが必要なのは当然だ。

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