プロ用オーディオやスピーカーユニット製作で高い実績とノウハウを持つフォステクスから、こだわりの詰まった本格 的な32bitDAC内蔵ヘッドホンアンプ「HP-A3」「HP-A7」が登場した。ヘッドホンはもちろん、USB-DACやプリアンプなどさまざまな用 途で活躍が期待できる両製品を、岩井 喬氏がレポートする。
■待望のヘッドホンアンプ「HP-A3」「HP-A7」がついに登場
コンシューマー・オーディオの世界でフォステクスといえば「G2000」を頂点とするスピーカー、若しくは歴史あるフルレンジユニットなど、自作派には馴 染みの深いスピーカーユニットブランドである。一方、プロフェッショナル・オーディオにおいては、音質はもとより耐久力に優れたレコーダーやミキサー、パ ワードモニターなど、コンシューマー以上にその名が定着している感がある。フォステクス自身でもヘッドホンを手がけているが、ブランドの母体である「フォ スター電機」ではOEM専業メーカーとして、ヘッドホンやスピーカー、マイクロフォンの製造で高いノウハウを持っている、高い信頼を置けるブランドだ。
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HP-A3(左)HP-A7(右) |
※なお試聴は音質最終調整モデルで行ったため、一部写真で製品の外観が量産機とは異なります。
【試聴ソフト】 |
■メリハリある快活な音を聴かせる入門機「HP-A3」
- 高品位な部品を詰め込んだハイCPモデル
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HP-A3 | PCやデスクトップスピーカー、ヘッドホン、iPodなどさまざまな機器と使用できる |
「オ スカー」ではウッドベースの振幅感、弦のハリも充分。胴鳴りは量感良く膨らむ。ピアノは細やかに粒が転がるようなプレイ感で、タッチは鮮明だ。スネアのブ ラシは強めである。「TOTO」のボーカルはほのかな肉付きを感じるが、コーラスも含めクリアでスリムな描写。ギターは分離良くスカッと抜けきる。ドラム の押し出しはキレがあり、どっしりと響くローエンドとシンバルの煌びやかさのバランスが心地良い。「千葉」のボーカルはソリッドで、エレキのクリーントー ンもエッジはクッキリと描く。コーラスも煌き、ピアノはハードな響きである。どんなジャンルでもそつなくこなす印象であるが、音場の広さは価格相応で、録 音の悪いものであっても気持ち良い爽快なサウンドに変えてくれるようだ。コストパフォーマンスの高いサウンドであることには間違いない。
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