あどせんす!

2009年10月12日月曜日

イース7:アクションRPGの金字塔 20年の時を越え、PSPで新たな進化

イース7:アクションRPGの金字塔 20年の時を越え、PSPで新たな進化

PSPで発売された「イース7」
PSPで発売された「イース7」

 日本を代表するアクションRPGの金字塔「イース」の最新作が、PSPに登場した。さまざまなシステムを一新し、シリーズのファンだけでなく、より幅広いユーザーも楽しめるよう、さらなる進化を遂げている。

 「イース」は87年、PC用ゲームとして発売されて以来、シリーズ累計380万本を出荷しているアクションRPG。赤毛の冒険家、アドル・クリス ティンが経験した数々の冒険を、プレーヤーが体験するという筋立てと、簡単な操作で爽快(そうかい)なアクションが楽しめるゲームシステムが多くのファン を獲得している。

 古代王国「イース」を巡る初めての冒険から6年、23歳になったアドルは、相棒のドギとともに、世界各地を巡る旅を続けていた。そんな中、アドルは“巨獣”と呼ばれる超大型の獣がうろつくアルタゴ公国を訪れ、消えた古代民族や、謎めいた「五大竜」の伝承を耳にする……。

 ディレクターを務めた日本ファルコムの近藤季洋社長は、「英雄伝説 空の軌跡」など、これまでの移植タイトルがPSPで高い人気を集めていること から07年春に、PSPで「イース」の開発をスタートさせた。多くのファンを抱えるシリーズのため、「イースらしくないといけない」と考えていた近藤社長 だったが、創業者の加藤正幸会長から「イースの楽しさは、シンプルだけど中毒性があるところ。『プチプチ』(気泡緩衝材)をつぶすのと同じだ」と助言さ れ、「(これまでの作品から)一度リセットしてシンプルなものにしよう」と考えた。

 まず、スピード感を追求するため、キャラクターを含むすべてのグラフィックをそれまでの2Dから3Dに変更。3Dにすることで、ジャンプの要素が 入り、難易度が上がってしまうため、ジャンプを外し、敵の攻撃を瞬時にかわせる回避行動を導入。方向キーと組み合わせると一瞬で移動でき、まるで画面内を 縦横無尽に飛び回っているようなスピード感が味わえるようになった。

 また、画面の小さい携帯ゲーム機は、ひと目で画面の隅まで見られるため、他のキャラクターを入れると面白いのではと考え、シリーズ初となる3人の パーティープレーを導入した。ボタン一つでキャラクターを変更し、操作していないキャラクターは自動で戦ってくれ、敵が落としたアイテムも拾ってくれる。 キャラクターは、アドルのような剣を使った「斬撃」タイプ、硬質な敵に強いドギのような「打撃」タイプ、新キャラクターのアイシャのような遠距離攻撃の 「射撃」タイプの3種類。敵との相性によって、キャラクターを臨機応変に使い分けてゲームを進めていく。さらに、通常攻撃に強力な攻撃技「スキル」を組み 合わせれば、より爽快感のあるバトルが楽しめる。

 シリーズのファンが喜ぶ要素も多数盛り込まれている。ストーリーは、これまで第1作の説明書などで存在のみが明かされていたエピソード「アルタゴ の五大竜」が、20年の時を越えてついにゲーム化された。また、画面の大半を埋め尽くす巨大ボスとの死闘は、ファンならおなじみのシチュエーションで、ボ スの激しい攻撃をかわしながら敵の弱点を突き止めて倒すのは、イースならではの醍醐味(だいごみ)だ。難易度も初心者向けの「イージー」から上級者向けの 「ナイトメア」まで4段階用意されている。

 近藤社長は「PSPでの新作は、新しい取り組みだったが、いろんなアイデアが飛び出して楽しかった。これまでで最大のボリューム」と出来栄えに自信を見せる。進化を続けるイースを存分に楽しみたい。

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